糖尿病の方のための料理

糖尿病治療中の方のお料理のポイントは次の8つです。

  1. なぜ、適量を食べることが大切なのか
  2. なぜ、色々な食品が必要なのか
  3. なぜ、規則正しく食べるのか
  4. なぜ、甘いものを控えるのか
  5. なぜ、薄味をおすすめするのか
  6. なぜ、脂がいけないのか
  7. なぜ、食物繊維を多くとるのか
  8. なぜ、アルコールが良くないのか

糖尿病の方のお食事

糖尿病の方のお料理を温泉旅館としてご用意する上で、アルコール類を除けば、食べていけないものはありません。一日三食をカロリーを抑えながらキチンと食べるということです。

1. なぜ、適量を食べることが大切なのか

糖尿病の人はそれぞれのカラダの力によって、食事の適量が異なります。その人がインスリンを分泌する力に合わせて食べること、膵臓の働きに負担をかけない量がそのひとの「適量」です。

適量とはどんな量かというと、自分の標準体重が維持できている食事量が本当の適量となります。太りすぎたり、やせすぎたりしなければ、適量の食事をしていることになります。

2. なぜ、色々な食品が必要なのか

栄養素には6つの種類があります。炭水化物、たんぱく質、脂質、ミネラル、水。このうち炭水化物、たんぱく質、脂質がエネルギー源になります。これらの栄養素はお互いに一定の法則に従って調節しあいながら働いているため、偏った栄養の取り方を長期に渡って行わないようにします。

厚生労働省では、「一日30品目の食品を食べましょう」としています。種類を増やすことでそれぞれの食品の栄養成分を比較的簡単に摂ることができ、自然とバランスの良い食事ができるからです。

3. なぜ、規則正しく食べるのか

一度にたくさんの量を食べると、ブドウ糖をカラダに取り込むためのインスリンがたくさん必要になります。糖尿病の人は、このインスリンが素早く出なかったり、十分に働かないなどの理由で血糖値が高くなってしまいます。

また、一度の量は少なくても、不規則な間食などをくり返していると、膵臓は休みなく働かなければなりません。ですから、規則正しく食事をとり、時々膵臓に休憩時間を上げることが大切です。

4. なぜ、甘いものを控えるのか

昔は「甘いもの」といえばサツマイモ、カボチャなどの野菜のことでしたが、現代では、砂糖や果糖などを使ったものがほとんどでカラダへの吸収が早いため、一度にたくさんとると血糖値を急激に上昇させます。

砂糖を控えたほうが良い理由のもう一つは、血液中の中性脂肪を上げる点にあります。血液中の中性脂肪が多いと動脈硬化のリスクを高めるのです。砂糖を全く食べないのではなく、できるだけ少なくして生活する習慣をつけることが大切です。

5. なぜ、薄味をおすすめするのか

糖尿病の方は合併症の予防のために、血圧の管理が必要とされています。高血圧の予防やコントロールには薄味が大切です。

角屋旅館のお料理は健康になるためのお料理ですので、どれもが塩分ひかえめです。塩分をひかえめにしても、しっかりと昆布と鰹で出汁をひいているため、やわらかくて味わいのあるお料理をつくることができます。

6. なぜ、脂がいけないのか

脂っこいものがなぜいけないかというと、脂=脂肪はエネルギーが過剰になりやすいからです。炭水化物に比べて、脂肪には約2倍のエネルギーがあります。そして、脂肪酸は糖尿病に合併しやすい高脂血症の発症に密接に関係しています。

7. なぜ、食物繊維を多くとるのか

食物繊維は血糖の上昇を緩やかにさせたり、コレステロールの上昇を抑えるなど、糖尿病の食事療法には最適な効果があります。エネルギーも少ないので、安心です。

野菜や海草のほかに、玄米や大麦にもたくさんの食物繊維が含まれていますので、玄米をおすすめします。

8. なぜ、アルコールが良くないのか

お酒を飲んではいけない人

  • 【1】血糖値コントロールの良くない人
    糖尿病のコントロールは、自分の不摂生による物ばかりではありません。色々な原因でコントロールが乱れることがあります。
  • 【2】糖尿病の薬を飲んでいる人
    アルコールは薬の効き方を変えることがあります。薬とアルコールの影響は、薬剤師に確認しましょう。
  • 【3】肝臓・膵臓・心疾患などの病気がある人
    これらの病気の人は、おそらく医師から禁酒を指示されているはずです。
  • 【4】中性脂肪の高い人
    アルコールは、動脈硬化の悪化につながり易い中性脂肪を高めます。
  • 【5】体重が多い人
    減量の指示を医師から受けている人は、アルコールのカロリーも気をつけなくてはなりません。
ラカントS 羅漢果由来の天然甘味料

ラカントは、ウリ科の植物「羅漢果(ラカンカ)」の高純度エキスと、トウモロコシのブドウ糖から作られる天然甘味成分「エリスリトール」を配合した、カロリー・糖類ゼロの植物由来甘味料です。

砂糖と同じ甘さで、加熱しても甘味が変わらず、煮る・焼くなど幅広い料理やお菓子作りに使え、ダイエットや糖質制限中の方に人気の製品です。

にんじんごジュース

「自宅では毎日にんじんごジュースを作っているのですが、お宿でも作っていただけませんか?」

・・・・・ はい、ご用意いたします

自家栽培でできてくれてくる温泉旅館として、玄米ご飯は初めてから半年、ようやくひとつのお客様のご要望にお答えすることができるようになりました。

お泊りのお客様限定で、100グラムのにんじんごジュースを700円でご用意いたします。
ニンジン2本とリンゴ1個をまるごと使い、皮ごと果汁を出します。
20分ほど時間を要するため、前日までの予約制となります。

参考文献

【1】長坂昌一郎 宮本佳代子 松田康子『糖尿病の人の食事』女子栄養大学出版部
【2】社団法人 民間活力開発機構『第5版 温泉療養の手帖』文栄社
【3】岡山大学名誉教授 森永寛『痛風と温泉療法』
【4】日本痛風・核酸代謝学会『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第2版)』メディカルビュー社