温泉法が認めた
痛風に効く
放射能泉〔ラジウム温泉〕
放射能泉の適応症
環境庁自然保護局長通知(昭和57年環自施第227号)に示された放射能泉の泉質別適応症には、その最初に「痛風」が表示されています。
現在、温泉法では9つの泉質に分類されていますが、浴用で痛風に効くと分類されている温泉は「放射能温泉」だけです。
■ 浴用の適応症
痛風、動脈硬化症、高血圧症、慢性胆嚢炎、胆石症、慢性皮膚病、慢性婦人病
■ 飲用の適応症
痛風、慢性消化器病、慢性胆嚢炎、胆石症、神経痛、筋肉痛、関節痛
痛風は全身の病気
尿酸が高い状態(高尿酸血症)が続くと、結晶化した尿酸が関節の中にたまり、激しい痛みを伴う痛風発作を起こしたり、腎機能障害(痛風腎)を合併することがあります。
痛風の背景にはプリン代謝異常としての高尿酸血症の存在があり、腎結石と腎機能障害の発生には、尿酸の結晶沈着が密接に関係しています。
プリン代謝とは?
人間の体は60兆個もの細胞で構成されています。細胞は常に新陳代謝をくり返して生命活動を維持しています。
細胞の中で遺伝子情報を担うプリン体から排出される老廃物が尿酸です。
温泉の泉質別禁忌症および泉質別適応症
環境庁自然保護局長通知(昭和57年環自施第227号)に示された
温泉の一般的禁忌症 泉質別禁忌症と適応症
| 泉質 | 適応症 | 禁忌症 | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 浴用 | 飲用 | 浴用 | 飲用 | ||
| 塩類泉 | 塩化物泉 | きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病 | 腎臓病、高血圧症その他一般的にむくみのあるもの、甲状腺機能亢進症のときはヨウ素を含有する温泉を禁忌とする | 慢性消化器病、慢性便秘 | |
| 炭酸水素塩泉 | きりきず、やけど、慢性皮膚病 | ナトリウム−炭酸水素塩泉は塩化物泉に準ずる | 慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病 | ||
| 硫酸塩泉 (鉄−硫酸塩泉及びアルミニウム硫酸塩泉を除く) |
動脈硬化症、きりきず、やけど、慢性皮膚病 | 下痢の時、ナトリウム−硫酸塩泉は塩化物泉に準ずる | 慢性胆嚢炎、胆石症、慢性便秘、肥満症糖尿病、痛風 | ||
| 特殊成分を含む療養泉 | 二酸化炭素泉 | 高血圧症、動脈硬化症、きりきず、やけど | 慢性消化器病、慢性便秘 | 下痢の時 | |
| 含鉄泉 | 月経障害 | 貧血 | |||
| 含銅−鉄泉 | 含鉄泉に準ずる | 含鉄泉に準ずる | |||
| 硫黄泉 | 慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、糖尿病(硫化水素型)高血圧症、動脈硬化症、その他は上記に準ずる | 糖尿病、痛風、便秘 | 皮膚、粘膜の過敏な人特に光線過敏症の人(硫化水素型)高齢者の皮膚乾燥症 | 下痢の時 | |
| 酸性泉 | 慢性皮膚病 | 慢性消化器病 | 硫黄泉に準ずる | ||
| 含アルミニウム泉 | 酸性泉に準ずる | 酸性泉に準ずる 含鉄泉に準ずる | |||
| 放射能泉 | 痛風、動脈硬化症、高血圧症、慢性胆嚢炎、胆石症、慢性皮膚病、慢性婦人病 | 痛風、慢性消化器病、慢性胆嚢炎、胆石症、神経痛、筋肉痛、関節痛 | |||
高血圧、動脈硬化、慢性皮膚病、慢性婦人病によく、入浴と飲泉で痛風、慢性消化器病、神経痛、胆石、筋・関節痛によい。
参考文献
【2】社団法人 民間活力開発機構『第5版 温泉療養の手帖』文栄社
【3】岡山大学名誉教授 森永寛『痛風と温泉療法』
【4】日本痛風・核酸代謝学会『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第2版)』メディカルビュー社