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Kadoya Ryokan — Nature

瓢湖の白鳥の写真

2012年3月4日 白鳥のえさはなに?

白鳥が舞い降りる、冬の瓢湖へ。

瓢湖の白鳥の写真 冬の妖精 瓢湖の白鳥タイトル

No.29

白鳥は何を食べているの?

朝早く瓢湖を飛び立ち、夕方まで野山で過ごす白鳥たち。 一日中どこかで餌を食べて過ごしています。 日常的にあちこちの水田に白鳥の姿を見かけるのですが、人間が近寄っていくと、少しずつ離れて行ってしまい、餌を食べている様子を写真で捉えることは難しいのです。きょうは、たっぷりの時間をかけ、超望遠レンズで雪解けの始まった水田で、餌を食べる白鳥の姿を撮影することができました。

昼間、野山に出かける白鳥は

何を食べているのですか?

みんなの素朴な疑問ですね。その答えを探しに出かけました。

さあ、白鳥のえさはなんでしょうか?

村杉温泉の角屋農園のある場所で白鳥を待つこと30分。どこからか聞こえてくるあの声。

壊れたラッパのような声。

今日もやってきました。瓢湖の白鳥です。まず、2羽、そして3羽。 これが一家族。雪原に次々に着地して、水のある場所まで、ペタペタと歩いていきます。

ここは、村杉温泉の国道の向こう側にある田園地帯。

角屋農園の水田もありのどかな場所です。これまでは、この里山の水田には白鳥が来ることはありませんでした。それは、色々な動物たちがいて白鳥には危険だからです。

けれども、今年は事情が違います。

昨年以上に多い雪が降ったために、水田の雪解けが遅くなり、白鳥のえさ場となる場所がとても少ないのです。数少ない餌場を探してここまで来たのでしょう。

青空から舞い降りてきて、ペタペタペタと歩き回った白鳥の足跡。

いつもは、キツネやウサギの小さな足跡がわずかに見つけられるだけでしたが、今年の村杉温泉周辺の雪原は、たくさんの足跡が続いています。

こんなに泥だらけの白鳥を見るチャンスは、なかなかありませんね。白鳥たちも必死です。シベリアへの北帰行はもうすぐ。 それまでにお腹一杯食べて、体力をつけておかなくては、4000キロの飛行をすることができません。

今年は、白鳥たちも苦労の多い年です。

白鳥の食べ物は

一番の好物は、マコモのの茎や根。 他にも稲の落穂や水中の藻などを、水と一緒にすくいながら食べます。今日のえさ場は、角屋旅館でも使用しているマコモダケの水田ですから、これは大好物のマコモダケの茎です。

渡り鳥は、地球環境の変化にとても影響されやすい生き物です

コハクチョウの繁殖は、シベリア。 越冬・生育は新潟。

新潟平野の穀倉地帯と湖沼は、白鳥たちの絶好の餌場と寝場所。

4000キロ離れたシベリアまでは、雪の解け始めた新潟平野で十分に食べて、たっぷりの皮下脂肪を付ける必要があります。 飛行中は、皮下脂肪をエネルギー源として使います。

雪解けが遅れると、3月中に十分な食料を採ることができず、旅立ちが遅くなってしまいます。

シベリアには4月に帰り、5月に巣作りをして、6月に子供が生まれ、三か月後の9月になると、幼鳥は飛ぶことができるようになり、再び日本を目指します。

白鳥のような渡り鳥は、日本とシベリアの季節の変化の中で生きるすべを身に付けてきました。3月の雪解けが遅れると、皮下脂肪の蓄積が遅れ、シベリアへの旅立ちが遅れます。

シベリアへの到着が遅れると、産卵が遅れて、子供たちの成育が遅れ、日本へ旅立つ時期が遅れます。子供たちが旅立つチカラを付ける前に、地面が凍り始めれば、日本までの4000キロの旅を完了できる白鳥が減ることになります。

だから、気象の変化は、渡り鳥の暮らしにも大きな影響を与えることになるのです。

白鳥の生態について、簡単な図を作ってみました。どうぞご覧ください。

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